〜 '98/5/14 オー・ド・ビー住吉店 〜
Eau de Vie(オー・ド・ビー) 住吉店。何より、当地名古屋で指折りの有名所。ただし、錦三(高級店の並ぶ錦三丁目のこと。地元人は「キンサン」と呼ぶ)にある錦店ではなく、人数が多くても入りやすい住吉店にしました。
1998年5月14日(木)。BARを楽しむなら空いているウィークデー。しかもこの週はEau
de Vieさんの25周年記念の週でした。
キトちゃん、トッシー、アーニーの3名。カッちゃんは仕事の都合で欠席。ちょっと寂しい数ですが、カウンターに陣取るには丁度良い人数でした。
他に客がいなかったこと、紹介(単にトッシーが連れてっただけ)だったことなどから、店長の杉浦氏のサービスは最高。
うんちくはもちろんのこと、カクテル教室やお酒の実験からお土産まで付く大盤振る舞いでした。
当日は開店25周年記念の週で、来場者に特製テレフォンカード(写真;転載許可取得済)が配られました。デザインはサイドカーのグラスと材料を配置した、洒落た写真です。ベースがレミーというのがスペシャルですね。
キトちゃんが自宅でカクテル調製にチャレンジしていることを口にすると、杉浦店長自ら手ほどきをしてくれました。感動\(TvT)/!!!
シェーカーの持ち方などは書籍等をご覧頂くとして、ポイントは無理に二段振りを真似ることはない点。氷を直接にぶつけず、回転させることが大切。なるほど、杉浦氏は小刻みなシェークで見事な切れ味のカクテルを作っています。キトちゃんは指の位置を直していただき、もう恐縮でした。
ミキシンググラスはシェーカーより簡単そうにみえますがそれは甘い!無駄のない指遣いを習得するまでには、指の皮が破れ血の滴るバースプーンを見るのだそうです。スプーンを回そうとせず、指で押し・引きするだけで回転させるのがコツだそうですが、トッシーもバーテンダーの藤井さんから「トッシーさん、回そうとしてます」と指摘されていました。
さて、シェークの効果は a材料を混ぜること、 b冷やすこと、そして c空気と混ぜること、ですが、空気によって口当たりが良くなる外に、
d衝撃によっても味が向上・あるいは低下することを証明して下さいました。
1 まず、ミキシンググラスにタンカレージンを入れます。味わうとタンカレーのすっきりしたジンの味。
2 次に、バースプーンで数回液面を叩きます。適度にシェークした状態です。なめてみると、意外!甘くなっているのです。
3 更に、バースプーンで叩き続けます。シェークし過ぎた状態になります。味は辛い上に苦い。ランプライターの辛さではなく、舌から離れない嫌味な味です。
まさに「百聞は一見に如かず」。感動の連続です。
アーニーやトッシーがテキーラ、メスカルを喜んで飲んでいたので、帰りしなにテキーラの塩をプレゼントしてくれました。うれしいな。
飲んだお酒は以下の通りです。
当日の感想です。
飲酒連東海支部 第1回例会が無事終了し、うれしく思います。さて、当日のお店の雰囲気を中心に書きます。
住吉のピボットビルに着いたのは、8時30分ころでした。
エレベーターをあがり、記念すべき第1回例会が行なわれる、オー・ド・ビーさんの前に来た時、突然目の前のドアが開くのです。
(単なる偶然だと思いますが)そのタイミングのよさにびっくりしていると、ドアを開いたバーテンダーの藤井さんが「お待ちしてました」とセリフが決まりました。
機転の良い接客にいい気持ちで店内に入ると、まだ他のお客は誰も居らず、あの名高いオー・ド・ビーさんを貸し切り気分で、すこしうれしくなりました。
しかし、今回一番うれしかったことは、私たちに、店長の杉浦さんがプロのテクニックを教えてくれたことです。
シェーカーの振り方やバースプーンを使ったステアの仕方などです。
シェーカーでは、持ち方や振り方を手を添えて教えていただきました。
ジンを使って、まずい振り方をした時の味見もさせてもらいました。
私も自宅でカクテルを作るのですが、自作のカクテルのまずい理由が良く分かりました。
けっして誇れないバー経験の数ですが、オー・ド・ビーさんは、私の中で最高ランクの1つです。
(店長さんテレカとお塩ありがとうございました)
-- キトちゃん (誌面の都合により一部修正致しました)
メールはこちら drink@xiv.com へ